Arrows の日々をお届けしています。
最近、86(ZN6)/BRZ(ZC6)のウイングに関するお問い合わせを多数いただいております。 その多くは「車検に通りますか?」というものなのですが・・・「保安基準に合わせてウイングを作っておりますが、車検の合否に関しては各地区の陸運支局・ディーラーで対応が異なります。 お手数ではございますが、お近くの陸運支局・ディーラーにて確認をお願いいたします。」という、何とも釈然としない回答になってしまい、お客様の求める回答とならずご迷惑をお掛けする次第となっています。。。
車検の合否は保安基準(審査事務規程 第5章 継続検査及び構造等変更検査等)の解釈の違いによって起こるもので、キチンとした回答が出来ない原因になっています。 ちなみに、GTウイングに関する部分は「5‐26‐1 性能要件( 視認等による審査)」の(3)の③に記載されています。
専ら乗用の用に供する乗車定員10人以下の自動車及び貨物の運送の用に供する車両総重量2.8t以下の自動車に備えるエア・スポイラ( 二輪自動車、側車付二輪自動車、カタピラ及びそりを有する軽自動車に備えるもの並びに自動車の最前部の車軸と最後部の車軸との間における下面及び側面の部分に備えるものを除く。) であって、次の要件に適合するもの
ア エア・スポイラは、自動車の前部及び後部のいずれの部分においても、自動車の最前端又は最後端とならないものであること。ただし、バンパの下端より下方にある部分であって、直径100mmの球体が静的に接触することのできる部分( 鉛直線と母線のなす角度が30°である円錐を静的に接触させながら移動させた場合の接触点の軌跡( 以下「フロアライン」という。) より下方の部分を除く。) の角部が半径5mm 以上であるもの又は角部の硬さが60ショア(A )以下の場合にあっては、この限りでない。
イ エア・スポイラ( バンパの下端より下方にある部分及び地上1.8 m を超える部分を除く。) は、直径100mm の球体が静的に接触することのできる部分に半径2.5 mm 未満の角部を有さないものであること。ただし、角部の硬さが60ショア(A)以下のとき、又は角部の高さが5mm 未満の場合若しくは角部の間隔( 直径100mm の球体を2 つの角部に静的に接触させたときの接点間の距離をいう。) が40mm 以下の場合であって角部が次表に定める角部の形状の要件を満足するときは、この限りでない。
ウ エア・スポイラは、その付近における車体の最外側( バンパの上端より下方にある部分にあっては、当該自動車の最外側) とならないものであること。
エ エア・スポイラは、側方への翼状のオーバー・ハング部( 以下「ウイング」という。)を有していないものであること。ただし、ウイング側端の部分と車体のすき間が20mmを超えない等ウイング側端の部分と車体とのすき間が極めて小さい場合、ウイング側端が当該自動車の最外側から165mm以上内側にある場合又はウイング側端が当該自動車の最外側から165mm以上内側にないウイングの部分が歩行者等に接触した場合に衝撃を緩衝することができる構造である場合にあっては、この限りでない。この場合において、ウイング側端付近に、車両中心線に平行な後向き方向に245N以下の力を加えたとき、当該自動車の最外側から165mm以上内側にないウイングの部分がたわむ、回転する又は脱落するものは、「ウイング側端が当該自動車の最外側から165mm以上内側にないウイングの部分が歩行者等に接触した場合に衝撃を緩衝することができる構造」とする。
オ エア・スポイラは、溶接、ボルト・ナット、接着剤等により車体に確実に取り付けられ
ている構造であること。
(参照:www.navi.go.jp/images/info/pdf/05/Shinsajimukitei_05_026.pdf)
ちなみに、86(ZN6)/BRZ(ZC6)用 Arrows GTウイングは、ウイング幅1,145mm未満(実測で約1,443mm)、翼端板の厚み6mm(実測で約6.7mm)で面トリRは3R(実測で約3.3R)、自動車の最後端&最外側とならなず、保安基準に適合します。(取り付け方によっては不適合となる恐れがありますので、取り付けはしっかりと行ってください。)
繰り返しになりますが・・・保安基準に適合していても、その解釈の違いによって車検にパスできないことがあります。 このような場合は現場の指示に従い、必要に応じて取り外すなどの処置をしていただくようお願いいたします。スポンサードリンク