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Arrows の日々をお届けしています。
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リザーバータンクに LLCが大量に溜まるという 86のラジエターキャップを交換しましたよ。 パーツとしてあまり重要視されないラジエターキャップですが、これが壊れるとエンジンがオーバーヒートを起こすことがあるので注意が必要ですよ。


  

リザーバータンクに LLCが大量に溜まるのは、ラジエターキャップのスプリングがへたって加圧弁や負圧弁が正常に作動しなくなったから。 こうなると、高温時にリザーバータンクへ移動した LLCはエンジンが冷えてもラジエターに戻らず空気が混入してしまいます。 すると冷却効果が低下してエンジンがオーバーヒートしてしまうんですね。 ですから・・・ラジエターキャップは定期的に交換することをお勧めします♪




で、これから先の話なんですが・・・普段は Arrowsの常連さんだけにお話しするような内容の話なのですが・・・いつもブログを見てくださっている皆さんに、今回は特別にお話しちゃいますよ。(←何かテレビの通販番組っぽいですね)




ということで、今回はラジエターキャップのお話です。 Arrowsではラジエターキャップは純正をお勧めしています。 「えっ? オーバーヒート防止のためにハイプレッシャーラジエターキャップを付けたほうが良いんじゃないの?」と思う方もいらっしゃると思いますが・・・ラジエターやホースが純正のままの場合、開弁圧の「高い」ラジエターキャップを使うと早期にラジエターやホースがパンクすることがありますよ。

そこで、Arrowsでは純正ラジエターキャップをお勧めするわけですが・・・裏技的に開弁圧が純正ラジエターキャップよりも「低い」ものを選ぶこともあります。 これは、ウォーターポンプが回転することによって生じた気泡(キャビテーション)の排出をしやすくして LLCの流速低下や気泡混入による水温の上昇を抑えるのを目的としています。 ←この機能って何か他の後付けパーツの機能に似ていませんか?(笑) 

「開弁圧の「低い」ラジエターキャップを使うとオーバーヒートしやすくなるのではないか?」と心配される方もいらっしゃると思いますが、LLCが沸点(希釈率やラジエターキャップの開弁圧にもよりますが、大体120℃くらい)に達する前であればキャビテーションによる気泡を早い段階で排出したほうが水温の上昇を抑えることができます。 開弁圧の「高い」ラジエターキャップを使えば LLCの沸点を上げることができますが、水温が 100℃以上で走ることは・・・ないですよね? 水温が 100℃になれば、みなさんクーリング走行すると思います。

では、ハイプレッシャーラジエターキャップは必要ないのかというと・・・水温が 100℃近く(LLCがエンジンと接している部分は 100℃以上の温度)で全開走行を続けなければならない使い方(レースなど)をするのであれば(しっかりとしたメンテナンスを前提に)装着をお勧めします。



今回はラジエターキャップを題材に、レースなどで使用されているパーツでも使い方によっては弊害もあり得るということや、視点を変えることでより良い方向でクルマを作れるということをお話しさせていただきました。 諸事情により(忖度してください)こういった内容の事は普段ブログには書かないのですが(Arrowsの常連さんだけにお話しするような内容なのですが)、Arrowsではパーツ選びにも拘ってクルマ作りを行っています。 良いクルマを作りたいと思ったら、是非一度 Arrowsに足をお運びください。






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