Arrows の日々をお届けしています。
Arrows 86の軽量化の続編ですよ。 今回はエンジンルーム内の軽量化について紹介していきたいと思います♪ ご覧の通り、大物としてはバッテリーの小型化、エアコン&ヒーターの撤去といったところでしょうか。 その他、エアクリーナーボックス周辺のレゾネーターも外してありますよ。
その中でバッテリーの小型化が軽量化に一番貢献している部分。 Arrowsで販売している SHORAIバッテリー&ホルダーキットを使うことで約 7㎏の軽量化に成功しています。 実はこれ、パーツ置換による最もコストパフォーマンスが高い軽量化で、1㎏の軽量化が約 ¥4,600でできてしまいます♪
エアコンの撤去で全部で約 10㎏程度の軽量化になります。 意外と軽くならないと思った方も多いのでは?(笑) 同時にヒーターも撤去してさらに数㎏削り落とします。 スロットルバルブのヒーティングはキャンセルされるため、吸気温度を若干下げることが出来ます。 オイルフィルターは小型化することで約 150gの軽量化。
以前のブログでも紹介したインジェクター上部のスチール製カバーは左右で約 2㎏の軽量化になります。 右側のカバーを外すにはサウンドクリエーターの撤去と、インジェクターコンピューターのステーを製作する必要がありますよ。
エアコンの撤去と同時にウォーターポンプをEWP(電動ウォーターポンプ)に変更。 Vベルトの取り回しが変更することでウォーターポンププーリー、アイドラープーリーを撤去できるようになります。 クランクプーリー、オルタネータープーリーはアルミ製に変更し軽量化をしています。 アンダーパネルも今のところタイムに影響がないため、軽量化優先で外してあります。
ウォッシャータンクも撤去したいところですが、車検に通らなくなるため小型化したものを装着しています。
2機掛けだった電動ファンは 1機に減らしシュラウド部分も切削加工することで約 1.3㎏の軽量化。 ラジエターのアッパーコアサポートも肉抜きにより約 300gの軽量に成功。
その他ステー類も徹底的に軽量化しています。 この辺になると数グラム単位の軽量化にしかなりませんが・・・軽量化はこういうことの積み重ねが効いてきますから、出来るところは徹底的にやりますよ。
これはドイツで開催されたニュルブルクリンク24時間レースを走ったガズーレーシング 86のトランクヒンジです。 こちらも徹底的に肉抜きして軽量化しています。 固定しているボルトも低頭ボルトとアルミボルトの 2種類を使うことで重量と強度のバランスを取っているように見えますね。
Arrows 86はこういったレーシングカーが採用している手法を元に軽量化を進めていますよ。 10日(日)のハチロク祭では Arrows 86を展示しますので、時間のある方はじっくりと見てみてください♪
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Arrows 86の車重が、ついに 1,004㎏(給油ランプ点灯時)になりました!! 12月10日(日)のハチロク祭までには 1t切り出来そうですよ♪ といっても、サーキットでのタイムを削ることが目標で、あくまでも軽量化はその手段でしかないのですが・・・REVSPEEDで Arrows 86が紹介されてから 86/BRZの軽量化について質問されることが多いので、Arrows 86がどんな風に軽量化しているかを公開しちゃうことにしました!!
なお、Arrows 86は軽量化というキーワードをもとに走りを追求するために製作しているため、デザインなどの趣味嗜好の類はほとんど取り入れていません。 「一般的に見れば大変偏った考え方で製作されている」ということに留意してご覧ください。
Arrows 86のベースとなっているのは前期型の「G」グレードの 5MT。 カタログ上の車両重量は 1,210㎏で「GT」や「GTリミテッド」に比べて 20㎏ほど軽くできています。 最初からサーキットでの使用を視野に入れていたので、ここは迷わず「G」を購入しました。
リップスポイラーやサイドスカートなどのオプションエアロ類は付けず、効果が確認できた Arrows GTウイングと TRDフェンダーフィンだけを装着。 ドアはウェットカーボン製で左右合わせて約 30㎏(車検取得済み)、トランクは FRPで約 4㎏の軽量化に成功しています。 どちらもドライカーボンではありませんが、塗装することによる重量増加分(ドライカーボンのほうが下地を厚く塗らないといけない)とコストを考慮してこちらを使いましたよ。 ホイールは TWS T66-Fの18インチ。 鍛造ホイールの中でもブッチギリで軽くてお気に入りのホイールです♪
マフラーはフジツボの AUTHORIZE RM+c(車検対応マフラー)をチョイス。 チタン製片出しタイプで約 12㎏の軽量化が出来ます。 軽さと排気効率だけを考えれば競技用マフラーも選択肢に入ってきますが・・・Arrows 86は車検を視野に入れて製作しているので、車検に対応する音量も重要なファクターとなります。 車検対応マフラーの場合、軽量であること以上に耐久性が重要です。 音量がすぐに大きくなって車検に通らないようでは車検対応マフラーとしての意味がありませんから、ここは安心と実績のフジツボ製をチョイスしましたよ。(Arrows 86は車検を 2回通しています)
バンパー内のレインフォースも軽量化のため撤去。 前後のレインフォースで約 5㎏の軽量化が出来ます。 元々軽い純正バンパーは淵の部分を削ってさらに軽くしてあります。
Arrows GTウイングはマウント部の幅を 2/3に削って軽量化を実施。
黄円で示した部分内側にメルシートが張り付けてあるためこれも削り落とします。 フェンダーや内装を外して頑張って剥がしても重量的に 1㎏前後の軽量化にしかなりませんが・・・1t切りを夢見て剥がしましたよ。(まだ 1t切っていませんが・・・)
外装はこんなものかな? あっ、フロントナンバープレートの枠やフロントバンパー内も肉抜きしたのを忘れてました。(笑) 写真を撮った時にまた紹介しますね♪
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